日本半導体イノベーション50選  (A-10 1970年代)

日本半導体歴史館トップへ

CCDビデオカメラの開発と量産化 

1978年、ソニーは11万画素(注)のCCDイメージセンサーの試作に成功し、1980年にはそれを搭載した世界初のビデオカメラ(XC-1)が誕生した。
XC-1は全日空のジャンボ機に採用され、「スカイビジョン」として離着陸の模様を客席に映し出した。当初は歩留が上がらず、全日空に納入する52個のCCDを揃えるのに1年間を要したと、ソニー創立50年記念誌に記されている。 これが、CCDが実際に応用された最初の事例であり、CCDさらにはその後のCMOSイメージセンサーを使った映像機器ビジネスに大きな路を拓いた。

注:12万画素という表記例もあるが、ここではCCD素子に関する欄(11万画素CCD撮像素子の開発と商品化)に合わせて11万画素の表記に統一した。

ジャンボ機に搭載されたXC-1
(ソニー提供)

リンク欄

日本半導体歴史館 対象展示室

歴史館 イノベーション50選 「11万画素CCD撮像素子の開発と商品化」