日本半導体イノベーション50選  (D-15 1990年代)

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スーパージャンクションMOS FETの発明

1997年に富士電機は、電力用MOSFETのドリフト層にスーパージャンクション(SJ)構造を採用するMOSFET(SJ-MOSFET)が、MOSFETのオン抵抗低減にブレークスルーをもたらすことを実証した。オフ状態での高耐圧を確保しながら、オン抵抗を従来型に比べて1/100以下にすることができる。この構造は、低損失化が特に必要な低中耐圧(〜600V)電力用MOSFETの主要な構造になり、スイッチング電源や、高速モーター、インバータ制御機器で広く使われ、今日のパワーMOSFET発展の基盤となった。

断面構造図
(富士時報, Vol.82, pp. 389〜392より)

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日本半導体歴史館 対象展示室

富士電機HP 富士時報 Vol.84 「低損失SJ-MOSFET」 (PDF)