日本半導体イノベーション50選  (D-16 1990年代)

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DVD用高出力レーザーの開発と実用化

1985年に赤色(InGaAlP系)レーザーの室温連続発振に、NEC、ソニー、東芝が世界に先駆けて成功した。その後、横モード制御構造、多重量子井戸(MQW)構造、多重量子障壁(MQB)構造などが日本メーカーにより開発され、高信頼性が実現し、1996年発売のDVDプレーヤに搭載された。その後DVDは、記録型(DVD-R, DVD-RW)が開発され、16倍速等の高速記録に対応する光出力数100mW級高出力レーザーが開発された。さらには記録型DVD用赤色半導体レーザーと記録型CD用赤外半導体レーザーを同一基板に集積するモノリシック二波長高出力レーザーを大量生産する技術も開発され、日本のレーザーはDVDの普及に大きく貢献した。

DVD用レーザーの外観例
(パナソニックHPより)

    

   
    

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日本半導体歴史館 対象展示室

日本半導体歴史館 関連示室(DVDプレーヤー:ソニー)

日本半導体歴史館 関連展示室(DVDレコーダー:パイオニア)

■パナソニックHP プレスリリース(2012年2月16日付)
「DVD/CDドライブ用モノリシック二波長高出力レーザの開発と実用化」の功績に対し、「大河内記念生産賞」を受賞」