日本半導体歴史館 館長
牧本 次生
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1947年、米国ベル研究所においてトランジスタが発明されてから、半導体の分野においては間断なく技術革新が行われ、今日の高度情報化社会を構築する基盤となっています。半導体産業の立ち上がりの初期にあっては、米国とともに日本が大きな役割を果たしました。しかし、両国における発展のパターンは大きく異なっていたのです。米国においては主として軍事、宇宙、コンピュータの分野が半導体産業の牽引役を果たしましたが、わが国においてそのような役割を担ったのはラジオ、テレビ、電卓、VTRなどの民生分野だったのです。半導体はそのような製品を通じて「日本の奇跡」とも言われた、戦後日本の復興を支える最も重要な基盤産業となりました。
その重要性は今日においても、また将来においてもいささかも変わることなく、天然資源やエネルギー資源の乏しいわが国にとって、まことにかけがえのない産業であります。
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「プロセス技術」2010年代に「FinFETの本格的採用始まる」の記事を掲載いたしました。是非ご覧ください。