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1953年-中頃
日本メーカ、ゲルマニウムトランジスタの生産開始
〜業界動向〜
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- 1953年ソニーは取得した特許でゲルマニウムトランジスタを生産、1955年8月にはこれを 使って日本初のトランジスタラジオTR−55を発売した。(米国Legency社が数カ月早く発売
していたので世界初にはならなかった)他の日本メーカも競ってこの半導体技術を導入、 生産をスタートするとともにトランジスタラジオ市場にも参入、神武景気の中、3種の神器と
言われたテレビ、冷蔵庫、洗濯機とともに小さくて値段も手ごろな(学卒初任給の2倍程度) 品質のいいトランジスタラジオは国内で大ヒット、海外でも大好評、”トランジスタラジオの
日本”のイメージが世界で定着した。
- 1950年の朝鮮戦争による特需で日本は米国$が大幅超、政府はこれを技術投資に使う事 を奨励し、日本メーカ各社はこのトランジスタ技術を積極導入した。
例えば、NEC、東芝はGE、日立はRCAより技術導入した。
- 米国ではこのゲルマニウムトランジスタの生産を出来るだけ自動化しようとしたが、日本は 先ず女子従業員が手で電極接合等を行うことで短期間のうちに立ち上げた。多数のトラン
ジスタガールが各社で活躍した。
- また、日本メーカ各社ともグラファイトは米国より輸入した。
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【参考文献】
1.ICガイドブック JEITA
2.一国の盛衰は半導体にあり 牧本 次生著
3.NECの100年 日本電気株式会社著
4.電子立国 日本の自叙伝 トランジスタの誕生 NHK
→ https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2011034628SA000/?spg=P200900045400000
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rev.005 2013/5/28 |