1980年代前半
日本の半導体はDRAMでシェア拡大。
1981年には64KDRAMで世界NO1シェアを確保
〜業界動向〜


品質面では1980年5月ワシントンに於けるセミナーでHP社Richard Andersonにより16KDRAMの日米6社の品質データ比較が発表された。これはHP社で前年に米国製DRAMの供給が間に合わず日本製DRAMを購入したときの評価結果であるが、この報告は従来の日本製半導体に対する安物としての評価を一変させ、日本製DRAMが米国ユーザに受け入れられる契機となった。特にこの時期のDRAMの主要な用途であったコンピュータメインフレームでは高い品質管理が要求されており、このニーズに日本製DRAMの品質の高さが受け入れられたものであり、これを機に日本製DRAMの対米輸出は飛躍的に増加した。
 
米系3社
日系3社
受け入れ時不良率
0.11〜0.19
全て0.00%
出荷後不良率(%)
0.059〜0.267
0.010〜0.019
総合品質評価(点)
48.1〜86.1
87.2〜89.9
注)米系3社:Intel、Mostec、TI 日系3社:NEC、日立製作所、富士通
  資料:『コンピュートピア』1980年7月号をもとに作成
世界のDRAM出荷シェア(%)
資料:『ICガイドブック200年』 (社)電子情報産業技術協会より作成

【参考文献】
『コンピュートピア』1980年7月
『ICガイドブック』2000年


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【最終変更バージョン】
rev.000 2010/10/15