2015年
スーパーコンピュータ「菖蒲」が、Green500で世界第一位を獲得
〜応用製品〜



「菖蒲(Shoubu)」は理化学研究所(理研)情報基盤センターが、(株)ExaScaler(メニーコアプロセッサ開発)、(株)PEZY Computing(液浸冷却システム開発)と共同で設置した2 PFLOPS(ペタフロップス)級の液浸冷却スーパーコンピュータである。
2015年8月には、日本で初めてGreen500において世界第一位を獲得した。これは、設立間もないベンチャー企業との共同開発の成果であった。まさに「知恵と半導体と実装技術」による成果と言える。
「菖蒲」は液浸冷却により7.03 GFLOPS/W(ギガフロップス/ワット)の省エネ性能を備えている。その後、さらに2015年11月、そして2016年6月と3期連続でも第一位を獲得するという快挙となった。
今後の利用分野として、脳神経シミュレーション研究や最適化問題(optimization problem)の研究など幅広い分野で進めていく計画が立てられている。
Green500とは、グリーンIT(省エネにより地球環境への負担を軽減する情報システムなどの総称)指標の1つともされているスーパーコンピュータの省エネ性能判定方法で、性能・電力比(速度性能値/消費電力)を基準として上位500までをランク付けして評価するプロジェクトである。

 
液浸冷却スーパーコンピュータ 「Shoubu」(菖蒲) (出典:理化学研究所)

【参考文献】
[1] 理化学研究所 ExaScaler、PEZY Computing プレス発表 2015年8月4日
http://www.riken.jp/pr/topics/2015/20150804_1/
[2] 理化学研究所 ExaScaler、PEZY Computing プレス発表 2016年6月20日
http://www.riken.jp/pr/topics/2016/20160620_2/

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【最終変更バージョン】
rev.001 2017/2/10