1999年
電子SIプロジェクトスタート(ASET)
〜パッケージング〜



日本各社の半導体事業が厳しくなるとパッケージ開発費の各社負担が重くなってきたことから、国内半導体各社は、21世紀を牽引するパッケージ実装技術に注目した国家プロジェクトを設定し開発を進めた。この「3次元実装プロセス」開発プロジェクトはTSV(Through Silicon Via)技術を中心として開発した。開発期間は平成11年(1999年)から平成15年(2003年)の5年間行われ、CCDカメラモジュールなど試作を行った。

開発推進部隊はASET(超先端半導体研究組合)の電子SI(Silicon Integration)グループであった。

左図は、TSV法による多素子積層試作例であり、中央図は多層積層試作写真、右図はCCD素子への適用試作例である。

このプロジェクトのTSV法による素子積層化技術は、ムーアの法則と呼ばれる微細化プロセスの限界に挑戦したパッケージ技術で、その後DRAM素子多層化による大容量メモリへの道を模索するものとなった。


【参考文献】
「ASET 電子SI 報告書」


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【最終変更バージョン】
2010/10/26