黎明期の人々

菊池誠
(きくちまこと)


1925年(大正14年)生
1948年(昭和23年)東京大学理学部物理学科卒業
              通産省電気試験所(現在の産業技術総合研究所)入所
1974年(昭和49年)ソニー株式会社 中央研究所長
1990年(平成 2年)東海大学工学部教授
2000年(平成12年)東海大学名誉客員教授

菊池誠は黎明期の半導体、トランジスタなどの先端技術の先導的、教育的役割を果たす。鳩山道夫と共に、ベル研究所におけるトランジスタ発明を知ったのは雑誌タイム1948年7月12日号の記事によってである。当時、鳩山は電気試験所の物理課長、菊池は新入所員。鳩山は菊池に「ゲルマニウムの結晶に針を立てただけで増幅作用が出るそうだ。どうだい。面白そうだから君もやってみないか」。これが菊池のライフワークとなるトランジスタとの出会いである。国内外の学会活動などを通して技術交流、人的交流の場を作り、多数の著書を通して技術者のレベルアップに努めている。後年、ショックレー、バーディーンとの交流も深めており、トランジスタ発明時の経緯や心情などを訊きだしている。

1994年神奈川文化賞受賞。


【参考文献】


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【最終変更バージョン】
ver000 2010/10/25

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