1965年
「ムーアの法則」がシリコンバレーから発表
~業界動向~
1965年、Gordon Moore(Fairchild)はICの素子数が1年ごとに約2倍の指数関数的に増加するとした経験則を発表した[1]。後に“ムーアの法則”と呼ばれるようになった。
キルビーによるIC特許が1957年に出願されてから僅か7,8年後に得た経験則としては余りにも実績が乏しく見えるが、その後のICからLSI、VLSIへと進化した実態はこの経験則の妥当性を見事に立証した。ムーアの慧眼には敬服するほかない。
1970年代以降の半導体産業および半導体を用いる電子システム産業は、むしろムーアの法則に忠実に従うべく、イノベーションを進めてゆくようになったともいえよう。1974年にR.デナードによるMOSデバイスの比例縮小則はこのムーアの法則に従ってトランジスタを微細化する設計基準を定式化したともいえる。ムーアの法則はあたかも物理法則のような確かさが感じられ、将来のシステムの少なくとも規模や大まかな性能やコストのイメージが世界中で共有されるようになった。半導体がぶれることなく決められた方向の一直線上で進むと法則化されたことによって、半導体関連産業は協働して標準化されうる共通基盤を築き発展させていった。米国でSIAが中心となって1992年から毎年NTRS(National Technology Roadmap for Semiconductor)が作られるようになったのもムーアの法則が成立してきたことによるものといえる(1998年にはEU/日/韓/台)が加わって国際化されITRSとなり、2016年まで継続した)[2]。
【参考文献】
- 日本半導体歴史館 集積回路 1965年 ムーアの法則の提唱 (Gordon E. Moore)
https://www.shmj.or.jp/museum2010/exhibi721.htm - 日本半導体歴史館 装置・材料 1998年 ITRS発行
https://www.shmj.or.jp/museum2010/exhibi2466.html
Ver.001: 2026/2/1
